ロンドンで初めて風邪をひいたっぽくて、身体がだるーいのできょうは一日ごろごろしていました。
こっち来てからは日本での忙しい生活が嘘みたいに、時間がたくさんあります。
学校は忙しいけど、オフの日はあまり予定がないので、一人で何かを観たり、読んだり、考えたり、思ったり、そんなのの繰り返しです。それが結構いい感じです。究極の贅沢って感じ。やほんと贅沢です。
でも今日は頭もぽーっとしてたので、そんなのもせず、なんとなーくぽーっとしてました。
そしてぽーっとしながら昔書いたものを色々読んでいたら、十代の自分が支離滅裂すぎて笑えて元気になってきた。
この頃から正直さだけは変わってないなあと思うくらい、きっとその時抱えてた思いとか巡らせていた思考たちをただただぶちまけてる記録たちが本当におかしくて、愛おしかったです笑。
わたしはどんな映画が作りたいかっていうのをはっきり人に説明できるほどまだ固められていないんだけど、若い人に向けた作品を作りたいとずっと思ってるの。
大人は長く生きた分、逃げ道の作り方を知っているし、心の休め方を知ってる。自分のリズムで生活できるし、武器をたくさん持ってると思う。もちろんそうじゃない大人の人もたくさんいるとは思うけど。
これは前にも書いたけど、十代の頃の自分ってすごく不安定だったと思う。
楽しい!最高!って思っていた次の日にああなんてひとりぼっちなんだろうって思ったり。学校で教えてくれることが人生の何に役に立つの?ってよく聞くセリフだけど、17歳や18歳なんて人生の役に立つことがなんなのかは自分で探さなきゃいけないことに気付き始めてる。不安で空っぽな自分を埋めるために友達や彼氏が欲しいと思ったり、そうして周りに優しくしてもらうと、罪悪感とか自分に対する嫌悪感で死にたくなったりする。頑張らなきゃいけないことはわかってんだけど、なにをどう頑張ればいいかはまだわかってない。とりあえず与えられたものをこなすことに必死になって、頑張って疲れて、これ頑張ったらどうなるんだろうって思っちゃって、結果を形として提示されないと続けられない。そんな風に色々考えて、自分だけがみんなと違っておかしいんだって思ったりする。
とにかく何もかもが漠然としてるんだよね。
若者をわたしの映画で救いたい!なんてことは決して思ってないけど笑、漠然とした思考を言葉や画にしてあげたいなとは思う。
この映画がなかったら十代のわたしはダメだったなんて思う映画はないけど、自分が抱えてる気持ちはこういう感じのものなんだろうなとか、なんでかわかんないけどわかるわかるとか、共感することで楽になった映画はあると思うから。一瞬だけでも少し元気になったとか幸せになったとか、そういう映画もある。
映画だけじゃなくて本とか音楽とか場所とか人とか色々、劇的な何かがあったわけじゃないけどそういうのの積み重ねで大人になってきてると思うからさ。
人生を変える作品を!っていうよりも、積み重ねの一層になれる作品を作れたらいいなあ。
ということで、わたしのレイヤーになった大好きなティーン映画をちょろっとご紹介します。
「girl, interrupted」
ティーン映画といったら17歳のカルテ。
精神病院に入院してる女の子たちが、たしかに病気なんだけど自分と何が違うんだろうって思ってた。
アンジェリーナジョリーの鬼気迫る姿に圧倒されるけど、ウィノナライダーの普通な感じも好きですわたしは。
部屋のドア越しに歌うシーンは何度観ても素晴らしいと思う。
「青い春」
しあわせなら手をたたこう!
ぐちゃぐちゃで混沌とした気持ちを静かに表現している映画です。
静かな焦燥感に胸が熱くなります。ミッシェルの曲も相俟って、屋上で叫びたくなる。
若い新井浩文がめちゃくちゃ尖ってて、突き刺さる!
「時をかける少女」
走り出したくなる映画!
爽やかで、恋がしたくなる映画です。
大切なものを素直に大切だと思えるようになる!抱きしめたくなります。
ほんとにちょろっとですが、そんな感じです。
今でも悩んだり、見失いそうになったときは観ます。
あとは魔女の宅急便。
人生にこういう作品があるというのは幸せなことです。
さあー風邪がしんどいので魔女宅観ながら寝ます。
きっと仕切り直して、明日から元気にまた頑張れるはず:)
おやすみなさい。
『青い春』がなかったら俺の十代はもっとひどいことになってた。
ReplyDelete風邪お大事に。