2011.08.28
「川崎市岡本太郎美術館」
川崎市岡本太郎美術館は、他の太郎施設よりもご両親の資料が充実していてとても良かった。
太郎の素敵なところは、絶対的なアーティストでありながら併せ持った、その人間臭さにあると思う。
作品を創る時おそらく太郎は一人なのだろうけれども、彼の人生には常に誰かがいる。
同じく芸術家のご両親であったり、彼の死後も彼の芸術家としての活動を支える敏子であったり、ピカソであったり、花田清輝であったり、誰かしらが存在する。
彼はいつでも作品に対する反応を求めている。
人間ありきの作品創りを生涯貫き通した、彼の貪欲なまでの自己と他者に対する探求心が、結局そういうことだよなといつも思わせてくれる気がする。
なんでこんなに圧倒的な人が存在するんだろう!と岡本太郎作品に対峙する度に思ってしまう。
この人の作品は、言葉は、他の何にも似つかない圧倒的な力で私の脳みそをこじ開け、心臓で爆発する。
私はまだ若輩者の23歳で、自分は何者かになれる気がしている。
だけど、この人から言葉やイメージを投げ掛けられる度に、ひたすら自分の小ささが恥ずかしくて、いたたまれなくなる。
彼を見て、悔しいと思えるまであとどのくらいかかるのでしょう。
対等とまではいかなくとも、彼の投げ掛けに対して一人間として何かしら呼応できるまでになりたい。
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