2011.10.12
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「故郷」があるというのはなんて素敵なことなんだろうね。と11話を通してひたすら思った。
中学でも高校でも専門でも一度ずつはアイデンティティークライシスに陥った気がするけど、いつも「故郷」のある人をとてもうらやましく思ってた。大切なものや戻りたい場所ができた今でも、それは変わらない。
無条件に自分を迎え入れてくれる場所といったら幻想を抱きすぎかもしれないけど。色んなところで色んな人と色んな時間を過ごしてきた後に、おまえはよくやってるよって、とりあえずここらへんで休憩しときなよって、そんな風に言ってくれる町や景色があるというのは本当に素敵なことだね。
幼なじみっていいなあ。人生のスタートが同じなんだもんねえ。
どんなにぐれてどんなにひねて、どんな方向にそれぞれ変わっていっても、自分は元々こういう人間だってわかってくれてる人がいるんだもんね。わざわざわかってくれてなくても、自分の持って帰ってきたもの関係なく、寄り添ってくれるんだもんね。
里帰りって、その場所と人の力がこびりついた自分の無駄をそぎ落としてくれるのかな。
夢見過ぎかしら...でもこの人とこの景色と空気でできたこの空間が、私の原点なんだよと私も言ってみたい。
いくつかの場所に住んで、本当にたくさんの場所を訪れて、色んな文化を知って、人と触れ合って、そういうふうに過ごしてきた人生はとても良かったと思うし、いまの自分はこの過程を辿ってきたから形成されたのだと言えるけど、自分の子供には「故郷」をあげたい。
頑張ってる子供を迎え入れてくれる町をあげたいと思うね。
まあ実際このアニメの舞台が秩父と飯能で、まさに私の実家なので十分「故郷」的な目線で楽しみはしたんだけどね!
学校まで二時間かかってたし、すぐ動物とぶつかって電車が止まるし、地震のときは5日間も帰れなかったけど、いいところですよ。不自由さがほんとにイライラするときはイライラするけど、それがまあ愛おしいよね。
「故郷」のないことが住む土地にすぐ愛着を持ってしまう習性につながってんのかなーと思う。
浜田山も大崎も蒲田も大塚も、それぞれに好きなコンビニがあって、好きな道があって、好きな時間がある。
どの町も、私は今このタイミングでこの町に住むべきだったんだ!といつも思っちゃう。そしてどの町もきっといつ訪れてもわたしを温かく迎え入れてくれるんだろうなと勝手に思っている。
この二年間でロンドンも私にとってそういう存在になってくれるといいな。
ああの花はエンディングがとっても好きでした。
3日くらいでまとめて観たけど、一度もエンディングとばさなかった。
ベタな演出だけど、最後のコーラスで女の子三人の後ろを降ってる白い花たちが彩られて昇華していくところが大好き。
お話っていうよりも細かいところにセンスの感じられるアニメだったなーと思います。
なんだかもう既に日本語が下手になってきてる気がする!
誰か日本語で私としゃべってください。
それではーおはよう東京、おやすみロンドン:)
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