2012-01-07

[TRIP]白川郷・飛騨高山

遅ればせながら、あけましておめでとうございまーす:)
2012年もちょびちょびロンドン映画生活をお送りしていきます。
どーぞよろしく!

冬休みは東京に帰ってました。
あっという間の二週間でしたが、たっぷり充電できました。
会ってくれた人も会えなかった人も会おうとしてくれた人もありがとー!
こころもからだもまんぷくですー。んー太ったッ

たった二週間でしたが、日本を堪能するべく2泊3日の白川郷・飛騨高山旅行へいってきました。
尋常じゃない雪の量で、つまさきがとれるかと思った!
でもここ以上に雪が映える村はないんじゃないかなー
ほんとに美しい雪景色。

2泊3日
しんしんと降り続ける雪の街で、
ため息がでるほど雄大な自然と
素朴で力強い文化や歴史
繊細な建築や家具など飛騨職人の作品たちや
あったか〜〜〜〜〜い温泉!!!と感動続きの食!!!!!たち
大満足!!!な旅行の記録です。


○白川郷○
白川郷は世界遺産の合掌造り集落が有名な、岐阜県のとっても山奥の村です。
雪なんてめったに見ないから、12月だからといってまさかこんな見事な雪景色が見られるなんて思わなかった!
合掌造りの屋根に積もる雪はまさに日本の冬という感じ。まイメージですが笑。


東京から7時間くらい?バスに揺られて白川郷に到着。
バス停を降りてすぐにあるこちらが世界遺産の合掌造り民家を紹介する屋外博物館です。
民家だけじゃなくて水車小屋とか神社とかいろいろあるはずなんだけど、雪が積もりすぎてもうわけわかんない感じになってました笑。
合掌造りは茅葺きの急斜面な屋根が特徴の建物。
屋根の形が掌を合わせてるみたいに見えることから合掌造りというそうです。
民家園の中にある主屋、中野長治郎家ではあったかい囲炉裏を囲んでとち餅ぜんざいとそば茶を頂けます:)
わたしたちの初めての囲炉裏はこちらの長治郎家。あったか〜〜〜〜〜。
思えばこの旅は凍るような寒さから、ぜんざいと囲炉裏に終始助けられる旅でした。


合掌造りの民家の居間には、必ず囲炉裏があります。
囲炉裏から出る煙が柱や梁、茅葺きの屋根をいぶすことによって建物全体を強くするそうです。
合掌造りの屋根の角度は雪が自然に滑り落ちるようにつけていたり、屋根裏に生まれたスペースで養蚕業を営んでいたり。
昔の人の知恵はすごいよね。

宿は合掌造りの大田屋さんに泊まりました。
全部で5部屋しかなくて、部屋には鍵もついてなく、くっそ寒くてこたつに入ってストーブがんがんにしてないと死にそうになるけど、おじいちゃんちみたいで本当に素敵でした:)))
宿のおじいちゃんと超豪華なご飯の写真撮りそびれたのが残念〜〜〜
飛騨牛の陶板焼き、豆腐ステーキ、山菜の天ぷら、朴葉味噌、どぶろく などなど盛りだくさんな超おいしいご飯を他の部屋の方々と囲炉裏を囲みながら頂きました。
男性の方々はおじいちゃんに呼ばれてみんなで白川のお酒を飲み交わしてました。
食事中におじいちゃんが民謡を歌いながら色んな楽器を演奏してくれたり、とっても楽しかったです〜
ちなみにこんな楽器たち。写真撮んなかったから適当に拝借。

秋にはどぶろく祭で演奏されるのかしら!お祭りもみてみたかったなー。
別の部屋に泊まってたイギリスファミリーとアメリカ夫婦も楽しそうに楽器をさわってました。
囲炉裏の周りにこんな風に集まってやいやいやれるなんて、なんて素敵な文化!
白川に行く機会があったら、絶対合掌造りの宿をオススメします:))))
寒い〜〜〜と思ってたら夜おじいちゃんがあったかい湯たんぽをお布団に入れてくれたのもとっても嬉しかったな〜

<朝のおさんぽ>
次の日は早起きして、朝一で荻町城跡展望台という白川を一望できる展望台までお散歩しました。
夜中もしんしんと降り続けたらしい雪に朝日が反射して、とっても綺麗でした〜〜




空気が澄んでておいしい!最高!

<おばあちゃんと藁草履つくり体験>
草履つくりたい〜とゆってたのだけど、初日に行った民家園の体験コーナーは冬休みだったので諦めてたところ、大田屋のおじいちゃんがじば工房のおばあちゃんに電話してくれて、快くおっけいしてもらえました。

じば工房のおばあちゃん

草履づくり、二時間以上かかったよ!めっちゃ大変だった!
70歳過ぎのおばあちゃんが上手に編んでいくのがかわいかった〜〜


素敵な草履ができましたーっ
なちのはほぼおばあちゃんがやってくれたけど笑。
一芸のあるおばあちゃんになりたいなと思いました。
ふか靴っていう藁で編む靴は、もうこのおばあちゃんしかつくれないんだって!すごい!けど、そうやって少しずつ伝統は衰退していくんだなと思い寂しくもなりました。


白川郷散策はこれで終わりです。
短かったなーほとんどの施設が16時〜17時くらいに閉まっちゃうので、あまり色々回れなかったのは残念。
でも自然に囲まれて、おいしい空気とご飯とお酒、やさしいおじいちゃんやおばあちゃんとたくさん触れ合うことができてとっても良かった!
茅葺きの屋根は約30年に一回葺き替えが必要だそう。
一度に約100人が屋根に上り、1日あたり約200人〜300人が作業にあたり、2日間で片面を葺き替えるらしい。
いまはもちろん文化を守っていくという意味合いも強いのだろうけど、昔は村の人たちがただただお互いのおうちを助け合うっていうことでこの重労働を無報酬で行ってきたんだろうね。
とってもあったかい村でした。ありがとう白川郷:)



○飛騨高山○
白川にさよならを告げ、飛騨へバスでいどう。
少しずつ雪がなくなって、飛騨に着いたときにはすっかり白い建物はなくなってました。

<高山陣屋>

高山陣屋は藩主・金森家のお屋敷として使われていて、飛騨高山が江戸幕府に直轄領とされてからはお役所となった立派な建物です。
遠山の金さんがばさーーーーっと脱いじゃう御白洲や茶の間など、とにかく広いお屋敷を全部見られます。
全国に約60ヶ所あった中で、現存する唯一の陣屋だそうです。


高山陣屋の釘隠しは真向兎。
耳が長い兎は、「民の声をしっかりきく」という役所の意志が込められたものなのかも...というのが通説らしい。
お家によって釘隠しのデザインが全然違うのも面白いところです。

陣屋の外には山岡鉄舟の銅像が。
山岡鉄舟は幼少期を高山陣屋で過ごした、後の幕臣です。
直筆の書が蔵にたくさん飾ってあって、立派なことが書いてあるんだけど挿絵がゆるくてかわいいの。
これも写真撮ってないから拝借。

陣屋をみたあとは、古い町並と呼ばれるさんまち通りの方をお散歩したりしながら、夜の飛騨の里へ〜
ここ、まじでシュールだった笑。
立派な合掌造りや水車なんかが見られる野外博物館なんだけど、冬はライトアップされてるらしくてもうなんだかホラー笑。


あこの頃には飛騨にも雪がばっさばっさ降り始めて、あほみたいに寒かったです。
真ん中の池は凍ってたし、水車も凍って動いてなかった!
無料のしいたけ茶を頂きながら歩いたけど、寒すぎるしシュールすぎるし笑ってた記憶しかない笑。

晩ご飯はめっっっっちゃうまい居酒屋侘助で頂きました!
写真撮んなかったけどめっちゃおいしかった〜〜
寒さで全身凍ってたからあったかいご飯が幸せすぎました。
宿でゆっくり温泉に入って、この日はおやすみなさい。

そして次の日の朝起きたら、すっかり一面雪景色でした。

鉄舟もまっしろ。


<宮川朝市>
この日も早起きして、宮川朝市へ。
雪だからかな?思ったより静かだったな〜
朝から甘酒飲んで、食べ歩きして満足!
ここでちょっと飛騨で食べ歩いたおいしいものたちをご紹介。

飛騨牛コロッケ
や、うま〜〜!!!!!これ感動!!!まじでうまい!!!!!
飛騨牛コロッケとメンチカツ合わせて5個は食べたと思います。は〜取り寄せたい。

五平餅
featuring 太郎<3

飛騨牛にぎり寿司
や見た目の通り、やばいす。むしろ一瞬で溶けたので覚えてない。
幻の味。

とち餅ぜんざい
ひたすらぜんざいがうまい。

こんな感じ!ん〜しあわせ〜〜〜

<日下部民藝館>
朝市を歩きつつ、優美な飛騨建築を拝見しに日下部民藝館へ。
飛騨建築の特徴はむき出しの梁組み。吹き抜けの空間を演出する無数の力強い梁が素敵です。

いまでこそ飛騨の匠というのは選ばれた技術者というような印象がありますが、山国の飛騨からは米税が徴収できなかったため、やむをえず使役=建築事業をもって税としたそうです。
税を収めるために建築業務に従事した飛騨の下級労働者たちによって、現在も保存されている多くの飛騨建築は誕生しました。
物事には必ず理由があるんだね。
それにしてもこんな風に歴史がつながって、立派な文化として残っているのはロマン以外の何者でもないよね。
すばらし!!


そのあとも雪の降り続く飛騨の街をお散歩しつつ




国分寺をちらっと拝見しつつ


短い2泊3日の旅を終え、帰路につきました。


一生分の雪を見た気がします。
足冷たくて死んじゃうかも...とか思ったりする度に現れる囲炉裏や、おばあちゃんの入れてくれるお茶やぜんざい、まさかの誰でも入れる足湯!など、寒いからこそ街のあたたかさに触れることのできた旅でした。
日本に帰ったらゆっくり国内を旅したいな。四季のある日本は美しいね。
人生って短い!行きたい場所をいくつ訪れることができるんでしょう。
次はどこへ行こうかなーーと考えてる時間もすでに楽しい:)


素晴らしい時間を過ごすことができ、たっぷり元気を注入したので今年は頑張ります。
今年の抱負は「人生に集中!!」
自分の人生を生きてるのは自分だけなので、だらけずしっかり集中していきたい。というか最近注意力散漫すぎて死にたい。集中!!!
ということで編集作業に戻ります...
みなさま、ことしもよろしくお願いします。

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